ヒデとマダムの問わず語り 〜好きにさせてよ〜

とあるアンダーグラウンドなバーのオーナー「ザマさん(ヒデ)」と70年代生まれの通称「マダム」が、アート中心に好き勝手語るバーチャルサロンです。よろしくどうぞ。

斜陽世界のエレクトロミュージック


斜陽感。


欧州エレクトロミュージックシーンを席巻している「気分」はコレなんじゃないかと思う。


叙情的、繊細、メランコリック。

浮遊感、トリップ、時々エキセントリック。


UKからはFKA TWIGS、以前このブログ内でも言及したHONNE、
sukinisaseteyo.hatenablog.com

ドレイクやビヨンセの妹・ソランジュコラボで火がついた「スピリチュアルヴォイス」のSampha、

まだハタチそこそこのTom misch、

今週のヘビーローテションは次世代エレクトロR'n'BデュオのTwo another。
(70年代ソウルをバックグラウンドに持つ白人2人、J Dillaのフォロワーらしい。そうかそうか。)

上がり過ぎず下がり過ぎずが丁度いい。
極太ベースラインとセンシュアルなメロディが効く。
soundcloud.com



フランスからはFrench Kiwi Juice。

パーティ明けに皆んなで自転車に乗ってドライブしたんだ、みたいな、なんてことないPV。
成る程、Skyline。

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もう1人フランスのDJ Kartellのこのビデオはまさに欧州の「今」が濃縮されているような一本。昨年リリースされた新譜「Last Glow」より
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アルバムタイトルにもなっている「Last Glow」

緩いのにどことなく乗せられていく疾走感が病みつきに。
soundcloud.com




翻って日本では子供向けアニメの主題歌すらもEDM全盛になっていて=所謂業界のA面とでも言おうか、「そんなに子供の脳までドライブさせないでくれ」と、うんざり至極。


でも子供のスピリッツに斜陽は要らないから、


これはやはり大人の嗜みというところ。