日本人クリエイター、ヒロ・ムライ及びLAクオリティ
【ザマ】眠れないからVICEずっと見てたんですよ、面白いですね。
【マダム】VICE面白いですよね〜😁いつの間に復活してたんだろうか…退屈なキュレーションサイトばかり増えてる中、こういうアングラネタを扱うメディアは脳を刺激してくれますね。
【ザマ】日本人 フィルムメーカー ヒロ・ムライが撮ったこのPVがよかった。
キタノ・タケシの暴力性とデヴィッド・リンチの不条理のミックスと書いてあったけどまさにそんな感じ。
【マダム】わ!何これ!バンド名「石器時代のオカマ」ってw
へー、デビューはパールジャムのレーベルで、途中からデイヴ・クロールがドラムで入ってるんですか、
これだけでもかなり魅力的なプロフィール。
映画「ブラックレイン」に、ニッポンのサラリーマンがチラッと描かれてるシーンがあったかと思うですけど、なんというか、世界的に実存感のないこの不思議な「ジャパニーズサラリーマンのプロトタイプ」が、アートやフィルムの中で描かれるのを見るのって個人的に昔から結構好きでw
【ザマ】ロン・ハワードの「ガンホー」でも日本のサラリーマンが描かれていますが、やはり勤勉で感情を表す事なく、和持って貴しとなすの精神で、団体行動をとると言うのが欧米人が持つサラリーマンのイメージするところなんでしょうね。
そんなサラリーマンがヒロ・ムライの撮ったクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジのPVでは酒とドラックに溺れ、狂気と暴力を爆発させる。
まさにキタノ・タケシの暴力とデヴィッド・リンチの不条理がそこにあり、日本のサラリーマンをこんな風に撮るなんてクールだよね。
【マダム】そうですね。仲間のうちの一人が死体を埋める為に山奥で穴掘ってるとこを残りの四人が眺めてるラストシーンは、むしろバイオレンスフィルムのオープニングのようでした、
後戻りの出来なさ加減に胸が震えるみたいなw
抑圧されたエネルギーの暴発、という意味ではあの監督も脳裏によぎりましたね、えーっと、ロバートロドリゲスじゃなくて、
【ザマ】しかしそこでも団体行動と言うのが‥
【マダム】でもザマさんそこはほら、なんてったってこの人たちバンドだからw
なんかあの映画思い出した。
えーっと、ほら、女のコ3人と悪党のカーチェイス物語です。
最初女のコ達は悪党にやられっぱなしなんだけど、覚醒してからの女のコ達のキレっぷりったら。
【ザマ】それタランティーノの『デス・プルーフ in グラインドハウス』じゃない?
【マダム】さすが。駅のホームで駅員殴るサラリーマンのニュースとか、殺伐としてますよね。そろそろ学校の体育の授業で、アドレナリンとセロトニンのコントロール方法を教えた方がいい。
健保組合も企業に対してストレスチェックガーとか言ってるだけじゃなくて、瞑想や運動でセルフマネージメントしてる人は保険料安くするとかやらないと。
ウツ患者ばかり増えるじゃねーか。って話ずれました、
私もいいの見つけましたよ、これなんか凄いロス感出てる。
真っ暗な国道でローラースケート履いた3人の女のコ達が踊ってるんだけど、めちゃめちゃカッコいい。
「ローラースケート履いた金髪の女のコ」って絵面はアッパーなんだけど、
背景は闇だしVo.はあくまで気怠い。
【ザマ】いいねえ。セクシーなイメージの最後に死を感じさせる大破した車が出てくるところが凄いね。絶対にデヴィッド・リンチの影響を受けてるな。
オムニバス映画『世にも怪奇な物語り』の、フェリーニが監督した『悪魔の首飾り』にもインスパイアされてると思うのだけど。
かなり映画的記憶に溢れてきた、
『めまい』
『レベッカ』
『クリスティーン』
『ポルターガイスト』
『悪魔の首飾り』etc
【マダム】わー。
これまた凄いめくるめくシュールレアリズムですね。
ほんとだ、YouTubeでも「デヴィッド・リンチのショートフィルムみたいだ」ってコメントありますね。
…って私、デヴィッド・リンチあまり観たことない…
【ザマ】デヴィッド・リンチのショートフィルムはYouTubeで観る事ができます。
これ順番に観て語りますか?
【マダム】センセイ…!赤本、ありがとうございます!
そういやデヴィッド・リンチも朝晩30分の瞑想を欠かさないそうで。しかも40数年間。
で、彼が師事している超越瞑想を立ち上げたのが、マハリシ・マヘーシュ・ヨーギーって爺さんなんですけど。
ビートルズやビーチボーイズ、ミア・ファローなんか当時のセレブ達がドップリ心酔したヒッピーの頂点w
後にビートルズは、俺たちのグルーピーに手を出しやがって、この色欲ジジイ!という、マハリシdisリソングを出したりと結構面白い展開があったりするんですが、
ま、この話はまた次の機会に。